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本展開幕記念DOMMUNE特番「ENCYCLOPEDIA of YBA & BEYOND」2/11(水・祝)配信決定!
2026年2月11日(水・祝)に国立新美術館で開幕する「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」の開催を記念し、日本初のライブストリーミングメディアであるDOMMUNEにて特別番組『「YBA&BEYOND」展 開催記念番組「ENCYCLOPEDIA of YBA & BEYOND」』を生配信します。
本番組には、本展覧会のキュレーターであるテート美術館 コレクション部門ディレクター/共同キュレーターのグレゴール・ミューアを迎え、文化研究者の山本浩貴、ライター、翻訳者の野中モモとともに、本展を徹底解剖します。
本展は、1980年代後半から2000年代初頭までに英国を拠点として活動した作家たちの創作を、テート美術館コレクションを中心に紹介する企画展です。大衆文化、個人的な物語、社会構造の変化といったテーマが、絵画・彫刻・写真・映像・インスタレーションなど多様な表現へと展開した時代の熱狂を約60名の作家によるおよそ100点の作品で検証します。
DOMMUNE特番では、テート共同キュレーターやゲストを交え、作品/展示構成の読み解きから、90年代英国の社会・メディア・カルチャーとの接続まで、多角的に深掘りしていきます。
■ 番組概要
番組名:『YBA&BEYOND』展 開催記念番組「ENCYCLOPEDIA of YBA & BEYOND」
配信日時:2026年2月11日(水・祝)19:00〜(予定)
出演:
グレゴール・ミューア(テート美術館 コレクション部門ディレクター/本展共同キュレーター)
山本浩貴(文化研究者)
野中モモ(ライター・翻訳者)
宇川直宏(現在美術家・DOMMUNE主宰)
配信:DOMMUNE
番組詳細:https://www.dommune.com/streamings/2026/021101/
<配信Official HP>https://www.dommune.com/
<配信YouTube CH>https://www.youtube.com/@dommune
※内容・出演者・時間は予告なく変更になる場合があります。
| 「90年代のUKカルチャーが我々の身体に直接流し込んだ、過剰で生々しい血の源流」宇川直宏(DOMMUNE) YBAの歴史は、セカンド・サマー・オブ・ラヴと深く共振している。正確に言えば、クリミナル・ジャスティス・アクト(レイヴ禁止法)が可決された1994年、レイヴカルチャーは一度「死んだふり」をした。しかしその地下では、ブリストル・サウンドから派生した、UKベース、ジャングル、ドラムンベース、スピード・ガラージ、2ステップ、そしてダブステップへと連なるベース・ミュージックの進化が脈打ち続ける。そして同時にエレクトロニカ、グリッチ、IDMなどの勃興を考えると、YBAの登場はアブストラクトなダンスミュージックの脈拍と完全に同期していると言えないか? 1980年代後半、サッチャリズムが推し進めた新自由主義的改革の陰で、階級間の緊張と社会不安は不可逆的に露呈していく。その亀裂から噴出するように誕生したのが、このアート・ムーブメントである。90年代のクラブカルチャーやブリットポップと呼応しながら、YBAはメディア戦略と自己演出を大胆に駆使することで、アンダーグラウンドから一気に世界へと可視化された。彼らは作品のみならず、その振る舞いと語られ方を含めて「表現」とし、アートとマスメディアの境界を意図的に攪乱し、90年代イギリス文化の象徴的存在へと飛躍していったのである。 アート、音楽、映画、ファッション、クラブカルチャー、そしてインターネット….. 複数のメディアが臨界点で交錯する現場から噴出したその表現は、もはやジャンルとして回収できるものではない。それはアートという枠組みを軽々と突破し、現在へと連なり続けるオルタナティヴ・カルチャー全体を貫流するエネルギーそのものだった。YBA、YABA、YABAI、やばい、ヤバイ!!!!!!!!! いまこそ、YBAを追体験し、それぞれの極私的な視点で熱く語り直そうではないか!!!!!!! 90年代のUKカルチャーが我々の身体に直接流し込んだ、過剰で生々しい血の源流を!!!!!!!!!! |
プロフィール
グレゴール・ミューア
グレゴール・ミューア は、テート美術館のコレクション部門ディレクター兼キュレーターとして、英国のみならず国際的な視野で同館のコレクションの発展を牽引しています。これまで、テート美術館をはじめ、ICA、ハウザー&ワース、そして自身が1997年に設立したLUXギャラリーなどで活動し、現代美術における国際的な貢献を果たし、重要な役割を担ってきました。
1990年代初頭から中盤にかけては、ジェイク&ディノス・チャップマン、ケリス・ウィン・エヴァンス、ゲイリー・ヒューム、サム・テイラー=ウッドらを取り上げる先駆的なビデオプログラムやグループ展を数多く企画しました。
また、1990年代にはYBAの作家たちと親交を深め、その動向を記録してきたことでも知られています。90年代のロンドンのアートシーンを活写した著書も含め、現代美術に関する文章を多数発表しています。
宇川直宏(うかわ なおひろ)
現“在”美術家・DOMMUNE主宰。映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、多岐にわたる活動を行う。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、自由な表現活動を行っている。2010年3月に個人で開局したライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」は、開局と同時に記録的なビューアー数を叩き出し、国内外で話題を呼び続ける。開局10周年となる2019年11月に渋谷PARCO9Fに移転。SUPER DOMMUNEとして、最前衛テクノロジーと共に進化を遂げた。令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞(2021年)。
野中モモ(のなか もも)
東京生まれ。ライター、翻訳者。著書に『デヴィッド・ボウイ 増補新版―変幻するカルト・スター』(筑摩書房)、『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』(晶文社)など。訳書にナージャ・トロコンニコワ『読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門』(ソウ・スウィート・パブリッシング)、デヴィッド・バーン『音楽のはたらき』(イースト・プレス)、レイチェル・イグノトフスキー『社会を変えた50人の女性アーティストたち』(創元社)、ヴィクトリア・ブロークス/ジェフリー・マーシュ編『デヴィッド・ボウイ・イズ』(スペースシャワー・ネットワーク)など多数。
山本浩貴(やまもと ひろき)
文化研究者。1986年千葉県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、ロンドン芸術大学にて修士号・博士号取得。香港理工大学ポストドクトラルフェロー、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教、金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科芸術学専攻講師などを経て、2024年より実践女子大学文学部美学美術史学科准教授。単著に『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019年)、『ポスト人新世の芸術』(美術出版社、2022年)、『12ヶ月でわかる現代アート』(美術出版社、2025年)。共著多数。共編著に『この国(近代日本)の芸術 〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(小田原のどかとの共編、月曜社、2022年)。翻訳書に『戦後初期日本のアートとエンゲージメント』(ジャスティン・ジェスティ著、水声社、2025年)。2024年の第15回光州ビエンナーレで日本のナショナル・パビリオンのキュレーターを務めた。